2010年1月13日水曜日

小形合図燈

某所長の常備品らしいテツグッズ、小形合図燈なるものを製作してみました。
正確には縮小コピーにて製作です。
  
※実物の写真はヤフオクより拝借。某所長の所有品ではありません。

スイッチがどんな働きをするのか全く知識がないので、ヤフオクに出ているページを教えてもらいました。
これで仕様は把握したつもり。

ケースは、その辺にあったタカチのSW-50アイボリー。

ちょっと小さすぎるかと思いましたが、頑張って詰め込むことにしました。

上部にある左右に倒すような操作をするスイッチ。

実物はケースの中心近くにある豆球の前に設置されたゼラ(色フィルタ)を上部のレバーで被せたり外したりする構造のようです。

それとは別に右上の赤いランプ。
個別に点灯/消灯出来るようですが、用途は分かりません。

上部の大きな持ち手、「白光舎工業K.K」の銘板、特徴的なフレネルレンズ。
デザインが業務的でそそられます。



まずは、スイッチの位置決め。
レバースイッチは上部に配置、シーソースイッチは電池スペースの都合上、両脇としました。

レバースイッチの先端は握り玉のようになっていて、赤と青の部品が付いています。
これを再現するのに、百均(ダイソー)で見つけた画鋲やらクリップがセットになったやつの中にいいモノが入っていました。
色カバーの付いた画鋲。
これの針を切って、レバーの入る穴をあけた10mmラミン丸棒の両端にエポキシでくっつけました。
いい造形です。
 

流れ的に電池の位置も決まります。
今回は、大阪日本橋のデジットで買った350mA/hのリチウムポリマー二次電池を使いました。
最近になって、この手の電池が手に入りやすくなりましたね。


赤と青の光源には2012サイズのチップLEDを使いました。
明るさも十分です。
チップLEDはここで買うことにしています。
http://www.led-paradise.com/

そして電球の代わりとなる光源ですが、手持ちの3チップ入り面実装白色LEDにしました。
実用ではハンディライトになるので4個使うことにします。

ケース中心に配置するLEDは簡易的に溝を入れた片面基板上にマウントします。
これで合図燈専用LEDモジュールのできあがりです。

あとは、各パーツを現物合わせでケースに詰めていきます。

実物のケース上(うえ)1/3は白い素材に見えます。
不透明な白アクリル板がストックしてあったので、それをカットしてケースに合わせます。


次は持ち手。
適当な金具?
ホムセンの金具コーナーに置いてある最小のものでもこれには大きすぎます。
じゃ、いつもの真鍮線?
それをあんな風に曲げて・・・
と考えているうちに、材料箱の中にあった真鍮バー。

これこれ!
取り付け穴をあけてから「P」の字に曲げてケースに合わせます。
いつも現物合わせです。
図面は描きません。
というか描いたとしてもその通り出来ないので・・・。


右上のレンズのようなモノ・・・
何だろう?
レンズだろ!


百均で買ってきたおもちゃのオペラグラスをバラすも大きさが合いません。
作業部屋中を捜索したところ、ありました!
レンズ・・・
いや、透明ゴム足!!
これはイケる。

その白板に8mmの穴をあけてゴム足をはめ込みました。

あとは・・・と。
充電ポートの設置です。
DCジャックは、いつものEIAJ3ジャックです。ゲーム機のPS3とも同じです。

入力に整流用ダイオード1N4007を挟んで電池に直接つなぎます。
電池には充電制御回路が内蔵されているようです。
ここに降圧された約4.3Vが入ります。

そして最近のお気に入り。
LM810を使った充電時期お知らせ回路。
これは簡単なので迷うことなく取り付けます。
リチウムポリマー電池は過放電を繰り返すと使えなくなると言いますから
参考ページ
是非入れましょう。


ケース裏の銘板を真似ることにします。
アルミプレートの雰囲気には、仕事場で使っているラベルがピッタリです。

PCでデザインして、印刷ボタンをポチります。
 

最後に残った難問。
前面を飾るフレネルレンズ!

百均、ホムセン、電気店、自転車店、カー用品店、釣具店、そしてネットサーフィン。
くまなく巡回した挙げ句、
これに決定!!
 
センサーライト。

「・・・まぶしく白光!!」 ・・・白光て?
確かに白光舎の小形合図燈を縮小コピーしますが、まさか合図燈をイメージって事はないですね。

1980円でこの部品だけ取るってのも何だかなーという感じですが、他に選択肢がありません。

え?
カード型のレンズがあるだろって?
あれは目が細かいのです。
レンズの向こう側を「見る」ためのものなので可能な限りスジが細かい。
今回のような灯台に使われているっぽい同心円模様のレンズはヒカリモノ関係しかないでしょう。

センサーライトの動作確認後、有無を言わさず発光部のカバーを取り外し、ケースに合う大きさで切り出します。

ケースにはめ込むための若干の加工を施してレンズの完成。

フレネルレンズって言いますけど、このセンサーライトの部品はフレネルしてません。
只、同心円状に波打ってるだけです。
でも、それだけでも雰囲気はバッチリです。
  
1980円払った価値はあります。

めでたく完成!