2010年4月9日金曜日

はじめての外注基板製作

一度作ってみたかったオーダーメイドプリント基板。
仕事では2度ほど作ったことはありますが、2度目のは70 x 150mmの試作3枚+初期費用(アートワーク含む)で20万ちょっとかかりました。

今回、諸先輩方々の動向を参考にPCBCARTを利用しました。
基板製作データ(ガーバーデータ)支給ということもあって、100 x 68mmの試作3枚+初期費用で92.7USドルでした。

また、配線パターン設計にはMBE (Minimal Board Editor)というフリーソフトを利用しました。
操作系で他のソフトには見られないのが、左ボタンでパーツをドラッグしながら右ボタンでドラッグして画面移動が出来る機能です。
このとき、両ボタンを押し続けていることになります。
全体的に操作がしやすいと思います。

PCBCARTの利用方法はここを参考にしました。
そして、ぼくは以下のように設定しました。

Material: FR4
Layers: 2
Material Details: Standard Tg 140C
Reorder Status *: --
Board Size (width) *: 100 mm
Board Size (height) *: 68 mm
Quantity *: 30 pcs
Different Design in Panel *: --
Route Process *: --
Thickness (Finished Board): 1.6 mm
Surface Finish: HASL -Hot Air Solder Leveling
Copper Weight (Finished): 35 um
Min. Tracing/Spacing: 0.20 mm
Min. Annular Ring: 0.30 mm
Smallest Holes: 0.40 mm
Holes Numbers: Under 300
Surface Mount: 1 side
Soldermask: Both Sides
Peelable Soldermask: None
Soldermask Color: Green
Matt Color (only add to Green or Black): None
Silkscreen Legend: 2 sides
Silkscreen Legend Color: White
Gold Fingers: No
Gold Fingers Chamfer: None
Slots in Board: No Slot in Board
Testing: Yes
UL Marking *: Yes - as pcbcart default
Date Code Marking *: Yes - as pcbcart default
Lead Time: in 12 days
PCB specification file: xrnoizbox_a.zip

発注後、10日ほどで送られてきました。





実際出来上がったモノを見ると、文字の位置が適当なことに気づきます・・・
あーもう、直したいところだらけ!
右端の縦になっている4052のシンボルが上下逆さまだし!
部品を載せてから気がつきました。

配線ミスは、自前エッチングで2回も試作しているのでありませんでした。

あとは、部品面の文字が寂しいので、リード部品の表示を持ってきました。
実際に組んでみると、部品面に表示がないと作業しづらかったりします。

基板の文字は、多くの場合R1,R2,C1,C2などの部品番号を入れますが、手ハンダを想定して値そのものを入れました。
部品番号だと部品リストと照らし合わせながらの作業なので製作には負担が大きいと思います。


設計する際、部品穴のドリル径は悩むところです。
たとえば、1.6mm指定でも実際に使われるドリル径が1.6mmだと、穴の内側にスルホール銅メッキが掛かって、さらにハンダレベラーに通れば径は小さくなるはずです。
でも、実際は1.6mm指定の穴が1.7mmに仕上がっていました。
どの基板屋さんも同じというわけではないと思いますが、指定した穴径は保証されるようです。
このあたりは、基板外注の利用を重ねることで分かってくると思います。



本発注のために、部品を載せて動作確認してみました。

DIY電子工作もここまで来ると既製品と変わりません。


残るは筐体の文字印刷です。